聖 書 第1ヨハネ1章1~10節

(1) 初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの、すなわち、いのちの言について――(2) このいのちが現れたので、この永遠のいのちをわたしたちは見て、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。この永遠のいのちは、父と共にいましたが、今やわたしたちに現れたものである――(3) すなわち、わたしたちが見たもの、聞いたものを、あなたがたにも告げ知らせる。それは、あなたがたも、わたしたちの交わりにあずかるようになるためである。わたしたちの交わりとは、父ならびに御子イエス・キリストとの交わりのことである。(4) これを書きおくるのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるためである。(5) わたしたちがイエスから聞いて、あなたがたに伝えるおとずれは、こうである。神は光であって、神には少しの暗いところもない。(6) 神と交わりをしていると言いながら、もし、やみの中を歩いているなら、わたしたちは偽っているのであって、真理を行っているのではない。(7) しかし、神が光の中にいますように、わたしたちも光の中を歩くならば、わたしたちは互に交わりをもち、そして、御子イエスの血が、すべての罪からわたしたちをきよめるのである。(8) もし、罪がないと言うなら、それは自分を欺くことであって、真理はわたしたちのうちにない。(9) もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。(10) もし、罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とするのであって、神の言はわたしたちのうちにない。

クリスマスおめでとうございます。今日は世界中で御子イエス・キリスト様の御降誕をお祝いしています。クリスマスの恵を味わい、益々神様の祝福の中を歩ませていただきましょう。
Ⅰ.私たちの交わり
 聖書は「初めに神は天と地とを創造された。」(創1:1)と言っています。この天地が造られる前に、すでに神様は存在されました。それは父と子と聖霊の神、三位一体の神様です。それは、愛と命と喜びと力と希望と清さと正しさと知恵とに満ちあふれた、想像もつかないほどすばらしい交わりだと思います。三位の神様は、私たち人間を救うために計画を立てられました。それは御子イエス・キリストが神の子としての立場を捨て人間となり、身代わりに十字架で罪の罰を受けるというものでした。イエス様は、三位の神様の交わりから捨てられて、この地上に人として来て下さいました。それがクリスマスです。そして十字架上で死に三日目に復活され天に戻られ、私たちの罪のゆるしを成し遂げて下さいました。それを信じる私たちは父と子と聖霊の命の交わり、愛の交わりの中に入れていただいたのです。ヨハネは、あなたがたもこの交わりにあずかる様になるためにイエス・キリストを告げ知らせる、それは喜びが満ち溢れる為であるといっています。
Ⅱ.神は光
 喜びで満ち溢れている楽しい交わり、命の交わり、愛の交わりの中に私たちも入れていただいて共に恵みを受けたいと思います。その交わりの中心でいらっしゃる神様は光です。光に近づけば光を受け、暖かさや癒しを受けます。もし私たちの心に闇があっても、光なる神様と交わっているならば、心は光の中を歩むようになっていくのです。心の中に闇があるでしょうか。悩みや心配、ねたみや怒り・・・罪はそのまま正直に神様の所に言って告白しましょう。「・・自分の罪を告白するならば・・・その罪を許し、すべての罪から私たちをきよめて下さる。」(9)のです。いつも光の中を歩み続けたいと思います。そのためには、イエス様を信じて、このすばらしい命の交わりの中に加えていただき、光なる神様と交わり続けることです。またそれはこの地上にあって光の中を歩み続けるだけではありません。やがて光り輝く天国へ行く永遠の命を与えて下さるのです。なんと言うすばらしい恵みでしょうか。クリスマスの恵みは、最高のプレゼント–すべての人を照らすまことの光としてきて下さったイエス様を感謝していただくことです。
Ⅲ.命の交わりの輪を広げよう 
光なる神様との命の交わりの輪の中に入れられた私たちは何と幸いなことでしょう。わたしたちはこの交わりの特権をもっと深く味わい感謝したいと思います。私はすぐに現実を見て不安になったり思い煩いやすいものです。しかし心に闇ができた時すぐ御光なる神様の所に行って、心の闇を告白し、光をいただきます。又光の中を歩むことができるのです。重荷を主に下ろすことができるのです。しかしこの光であり、愛であられる神様の恵みを知らないで罪の闇路をさ迷う人々がまだまだたくさんおられます。その方々に、この恵みを知らせる使命がわたしたちには委ねられています。光なる神様を見つめ、追い求め、この光を闇の世に反射させていただきたいと思います。このすばらしい命の交わりの輪がもっともっと広がっていくように、聖霊様の助けをいただいて、イエス様を告げ知らせていきましょう。
「これを書き送るのは、私たちの喜びが満ち溢れるためである。」(4)