コロサイ人への手紙4章2節~6節

(2)目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい。(3)同時にわたしたちのためにも、神が御言のために門を開いて下さって、わたしたちがキリストの奥義を語れるように(わたしは、実は、そのために獄につながれているのである)、(4)また、わたしが語るべきことをはっきりと語れるように、祈ってほしい。(5)今の時を生かして用い、そとの人に対して賢く行動しなさい。(6)いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。そうすれば、ひとりびとりに対してどう答えるべきか、わかるであろう。

キューピーはローズオニールの創作であって「幸福の天使、愛の天使」などと言われる。その原型はギリシャ神話の「カイロス」、ローマの「チャンスの女神」に遡ることが出来る。有翼で長い前髪を持っている。そこで「機会は素早く過ぎ去る、チャンスは目前で捕らえよ」と言う諺となったのであろう。
Ⅰ.祈祷
獄中にあるパウロは第一に今の時を用いて祈ることを教えている。
1.感謝の祈り(2)感謝するような状況でないにも関わらず、まず感謝するようにと教えている。神の恵みを見失っているならば探さなくてはならない。
2.継続した祈り(2)パウロは「ひたすら」祈り続けることを奨励している。継続は力で
ある。特に祈りは継続されなければ効果は得られない。
3.執り成しの祈り(4)パウロは謙遜になって「奥義が語れるように、はっきりと語れるように」と執り成しを要請している。
Ⅱ.宣教
パウロの願いは福音宣教であった。しかし獄中の身であるパウロには宣教の門は閉ざされている。しかし我らには宣教の門(機会)は大きく開かれている。
1.開かれた門(3) 日本における宣教は難しいと言われるが、門は内側から閉ざされているのではないか。
2.外の人に対して(5) 教会の門は地域に対して積極的に開かれなくてはならない。狭ければ広くし、敷居が高ければ低くしなくてはならない。
3.賢い行動(5) キリスト教の宣教は人間の力で行うものではない。それは神の知恵、聖霊の力によるものである。
Ⅲ.言葉
1.はっきりとした言葉(4) 言葉には誤謬性がある。したがって内容において、言葉遣いにおいて明瞭でなくてはならない。
2.塩で味付けられた言葉(6) 塩は発酵や醸造には欠かせない。塩で味つけるとは、祈りに醸成された言葉を意味している。衝動的であってはならない。
3.やさしい言葉(6) 聞き手の側に立って、親切に、快く話す訓練を積まなくてはならない。
 「今は恵みの時、今は救の日である。」(Ⅱコリント6:2)