聖 書:ルカ3章23節~38節
イエスが宣教をはじめられたのは、年およそ三十歳の時であって、人々の考えによれば、ヨセフの子であった。ヨセフはヘリの子、それから、さかのぼって、マタテ、レビ、メルキ、ヤンナイ、ヨセフ、マタテヤ、アモス、ナホム、エスリ、ナンガイ、マハテ、マタテヤ、シメイ、ヨセク、ヨダ、ヨハナン、レサ、ゾロバベル、サラテル、ネリ、メルキ、アデイ、コサム、エルマダム、エル、ヨシュア、エリエゼル、ヨリム、マタテ、レビ、シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エリヤキム、メレヤ、メナ、マタタ、ナタン、 ダビデ、エッサイ、オベデ、ボアズ、サラ、ナアソン、アミナダブ、アデミン、アルニ、エスロン、パレス、ユダ、ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、セルグ、レウ、ペレグ、エベル、サラ、カイナン、アルパクサデ、セム、ノア、ラメク、メトセラ、エノク、ヤレデ、マハラレル、カイナン、エノス、セツ、アダム、そして神にいたる。
今日の箇所に書いてある人々の数は76名である。彼らの名前は旧約の歴史と同じである。一人の名前には一人の歴史が含まれている。人は歴史に名前を残す。私達の名前も歴史に残る。私達の短い人生は長い教会の歴史に残るので、素晴らしいクリスチャン生活を過ごしたいのである。
1.イエス様の家系図の特徴
1)二つしかない新約の家系図
2)神にいたる
38節は新改訳では「アダムの子、このアダムは神の子である」になっている。人間の系図に神様が付いている。「神の子供、父なる神様」は基督教の中心的な真理である。主の祈りには「我らの父よ!」使徒信条には「全能の父なる神を信ず」となっている。私達の信仰告白の第一である。
3)ルカが特別に選別した資料の一つ
今日の系図はルカにとって書かなくてはならないところであった。そして、系図をどこに入れるのか?その位置も大事であった。洗礼―系図―サタンの試みー伝道のスタート。
4)最後のアダムの勝利
Iコリント15:45「最後のアダムは命を与える霊となった」最初のアダムは死をもたらしたが、最後のアダムは命をもたらした。ローマ5:19「ひとりの人の不従順によって、多くの人が罪人とされたと同じように、ひとりの従順によって、多くの人が義人とされるのである」最後のアダムが来られ、旧約の失敗の歴史を背負い、ルカ4章でサタンに打ち勝ち、勝利した。その勝利は十字架で確実になった。
2.失敗者たち
今日の箇所に載っている人々は人生の失敗者である。彼らはサタンの試みに負けた人々である。アダムから始め、75名
が次々と破れた。サタンの試みに一人も勝ったことはない。
1)パンになれと命じてごらん(基本的な欲望)
2)国々の権威(権力、お金)と栄華(名誉)
3)飛びおりてごらん(神を試みる、高慢)
3.成功者たち
今日の箇所に載っている人々は成功者でもある。彼らは失敗もあったし、あらゆる試みに負けたし、色んな弱みを持っていたが、
1)将来来るべき救い主の望みを次の世代に伝え、救い主が来られるまで世代を繋げた。
2)もう一つは、彼らはイエス家の中に入っていることである。
私達はイエス家の家族である。十字架によってイエス家に入籍した神様の子供だ。私達は失敗もする。しかし、私達は成功者である。その理由はイエス家の家族の一員だからである。イエス様以後は信仰の家系図が始まる。私達は信仰の系図を書き残せるように頑張りたいのである。