聖 書:第二テモテ3章10節~16節

(10) しかしあなたは、わたしの教、歩み、こころざし、信仰、寛容、愛、忍耐、(11) それから、わたしがアンテオケ、イコニオム、ルステラで受けた数々の迫害、苦難に、よくも続いてきてくれた。そのひどい迫害にわたしは耐えてきたが、主はそれらいっさいのことから、救い出して下さったのである。(12) いったい、キリスト・イエスにあって信心深く生きようとする者は、みな、迫害を受ける。(13) 悪人と詐欺師とは人を惑わし人に惑わされて、悪から悪へと落ちていく。(14) しかし、あなたは、自分が学んで確信しているところに、いつもとどまっていなさい。あなたは、それをだれから学んだか知っており、(15) また幼い時から、聖書に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうる書物であることを知っている。(16) 聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。

 
 
 スポークは車軸の力を車輪に伝えるもので、これがなければ車軸は空転してしまいます。スポークは縦横2本ずつ合計4本あります。縦軸は神との関係、横軸は人との関係を表しています。聖書はバイブルと言われますが、それは元来「本」を意味するビブロスから来ています。この本は旧約39巻、新約27巻、合計66巻からなり、約1500年の長きに亘って、様々な職業に携わる約40人の人々によって書かれました。この本は初めから終わりまで一つの大きなテーマと中心人物によって貫かれている希有な本であり、「本の中の本」、「ホーリー・バイブル(聖書)」と呼ばれています。
Ⅰ.救いに至る知恵を与える書
 新改訳は「知恵を与えて・・・救いを受けさせる」と訳しています。聖書は哲学、文学、宗教、歴史などにおいても意味あるものですが、それにもまして重要なことは〈救いの書〉であるということです。一般に救いとは、〈不幸からの解放〉を意味しています。人間にとって最大の不幸とは何でしょうか。聖書は〈神からの断絶〉であると教えています。聖書に啓示されているイエス・キリストを救い主と信じる者は、だれでも神の命に与り、永遠の滅びから救われ、神の子とされるのです。

Ⅱ.神の霊感を受けて書かれた書

 「神の霊感」とは〈神の息吹=聖霊〉を意味しています。著者の個性(教養や経験や特性)を犠牲にすることなく、聖霊が著者の全存在を支配され、書くべきことを教え、導き、用いられたのです。聖書66巻に統一性が見られるのは、真の著者が神ご自身であることの証明です。聖書は「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」(マタイ4:4)と教えています。聖書こそが神の生けるみ言葉であると信じて従うときに、豊かな人生があなたの前に開かれるのです。

Ⅲ.人を教え、戒め、正しくし、義に導く書

 信仰暦53年、牧師暦46年を迎えた中島の生涯のみ言葉。
 1.最初のみ言葉:「まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる」(ガラテヤ6:7)。
 2.救いのみ言葉:「彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである」(ローマ3:24)。
 3.献身のみ言葉:「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである」(ヨハネ15:16)。
 4.聖別のみ言葉:「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」(ピリピ4:6-7)。
 スポークは本来「車輪の幅」を意味しています。信仰生活の輪を大きく、強くするためにお互いのスポークを長く、太くさせて頂きましょう。