聖書箇所:ローマ12:1~5
12:1 ですから、兄弟たち、私は神のあわれみによって、あなたがたに勧めます。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。
12:2 この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。
12:3 私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがた一人ひとりに言います。思うべき限度を超えて思い上がってはいけません。むしろ、神が各自に分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深く考えなさい。
12:4 一つのからだには多くの器官があり、しかも、すべての器官が同じ働きをしてはいないように、
12:5 大勢いる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、一人ひとりは互いに器官なのです。
先週は2026年度の教会総会が開かれ活動計画・予算が承認され新たな出発となった。午前の礼拝ではピリピ1章から教会の一致ということを語った。私たちがイエス様の十字架による救いをいただいて神の国の市民とされ、聖霊の力によって動かされ、一つとされることによって進むことが示された。今日は先週に続いて一致して進むことをローマ12章から語る。ローマ人への手紙は8章までが救いの全体像、9章から11章までがパウロの同胞イスラエルの救いについて、12章からが救われた者の生活が語られている。パウロは11章までの深い内容の上に12章を書き始める。12:1を書き出すために11章までがあると言っても良い。
Ⅰ.礼拝によって一つとなる
1節は礼拝について語られている「あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。」。礼拝とは自分自身をかけて献げるような重いものであると驚く言葉である。しかし、その前の「神のあわれみによって、あなたがたに勧めます。」という言葉が大事である。神様のあわれみなくして、礼拝を献げられないということである。
神様の私たちへのあわれみとは「神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみによって、聖霊による再生と刷新の洗いをもって、私たちを救ってくださいました。神はこの聖霊を、私たちの救い主イエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださったのです。」(テトス3:5・6)である。私たちが救いに与ったのは神様のあわれみによる。神様のあわれみによって救われた私たちは次に「あわれみ深い者は幸いです。その人たちはあわれみを受けるからです。」(マタイ5:7)にあるように、人にあわれみ深い者となる。
私たちは神様のあわれみによって救われ、礼拝の民とされた。礼拝は私たちを神様のあわれみに相応しいものに作り変え、お互いのあわれみによって一つとされていく。
Ⅱ.天を目指して一つとなる
2節はこの世との関りが記されている。夏目漱石の草枕の冒頭、主人公の言葉を思い出す『山路を登りながら、かう考へた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。』、世で生きるとは何かと考えさせられる。
ここではこの世と調子を合わせないとある。協会共同訳では「この世に倣ってはなりません。」とある。私たちはこの世と離れて隔離されて生きているのではなく、この世に足を着けて生きている。この世に抵抗する、あがらって生きると、無理に肩肘を張らなくとも良い。しかし、この世に流されるのではなく、時に立ち止まり、時に振り返り、時に考えることは大切である。
私たちは救いに与って心新しくされた者である。神様によって内なるものが造り変えられている。神様の御心、神様が良しとされること、神様が喜ばれること、完全に至るものが何であるかを知ることができる。私たちのこの世での歩みは時々刻々、何が起こるか分からないことも多い。予測がつかないその時々に神様の御心を求めて、知っていくことが大切である。例)小6の時の切羽詰まった経験から。神様は切に求めれば、答えてくださる。一人一人の信仰の歩みが教会の内にあって一つになっていく。
Ⅲ.賜物を生かして一つとなる
3節からは教会が一つであることの大切な真理が記されていく。今、私たちは神様の導きに従って荻窪栄光教会で信仰生活、教会生活を送っているが、一人一人の個性、賜物、能力は違いがある。一つの身体に多くの器官があり、それらの器官が目的に従った個別の働きをしているが、全体で一つの身体として命を支え、健康を保ち、成長していく。6節から8節には具体的な働きが出てくる。預言、奉仕、教え、勧め、分け与える、指導、慈善とある。教会の働きは、これら以外にも多様にある。これらは思うべき限度を超えて思い上がらず、慎み深く用いられていくものである。健康診断で検査の項目がたくさんあるが、数値の適正値がある。身体の健康のバランスは高すぎず、低すぎずが大切である。全体の調和を生み出し、全体の働きが健全になっていく。
教会の働きは私たちの多様性が生かされ、用いられていく。老いも、若きも、男性も、女性も、強い者も、弱い者も、… それらがバランスよく一つとされて全体が健やかに成長していく。教会につながっている全ての人は神様によって、教会での使命が与えられている。忠実に使命を果たす者となろう。
教会総会を終えて4月新年度に向かう私たちは、この新しい年に神様が何をしてくださるのか、希望を持って歩み出て行こう。
