ビジョン2025②聖霊によって励ましあい

説 教 題:「聖霊によって励ましあい」   井上義実師

聖書箇所:使徒の働き18:1~11

18:1 その後、パウロはアテネを去ってコリントに行った。
18:2 そこで、ポントス生まれでアキラという名のユダヤ人と、彼の妻プリスキラに出会った。クラウディウス帝が、すべてのユダヤ人をローマから退去させるように命じたので、最近イタリアから来ていたのである。パウロは二人のところに行き、
18:3 自分も同業者であったので、その家に住んで一緒に仕事をした。彼らの職業は天幕作りであった。
18:4 パウロは安息日ごとに会堂で論じ、ユダヤ人やギリシア人を説得しようとした。
18:5 シラスとテモテがマケドニアから下って来ると、パウロはみことばを語ることに専念し、イエスがキリストであることをユダヤ人たちに証しした。
18:6 しかし、彼らが反抗して口汚くののしったので、パウロは衣のちりを振り払って言った。「あなたがたの血は、あなたがたの頭上に降りかかれ。私には責任がない。今から私は異邦人のところに行く。」
18:7 そして、そこを去って、ティティオ・ユストという名の、神を敬う人の家に行った。その家は会堂の隣にあった。
18:8 会堂司クリスポは、家族全員とともに主を信じた。また、多くのコリント人も聞いて信じ、バプテスマを受けた。
18:9 ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。
18:10 わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」
18:11 そこで、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けた。

 

ビジョン2025「神への賛美にあふれ、聖霊によって励ましあい、主の愛に導く教会」から、2番目の聖霊によって励ましあいについて語る。今夏の働きの祝福と本年度後半の働きを心一つに進めていこう。

 

Ⅰ.コリントでの前進

先週は、パウロの第2回伝道旅行でのピリピ伝道が開かれた。イエス様の福音がヨーロッパに伝えられる第一歩であったが、ピリピでもパウロ一行はいわれのない罪で牢屋に投げ込まれた。神様の働きが進むと悪魔は妨害し、悪霊が働く。欲にかられた人々、不正な人々はその手先となる。パウロはピリピの後、テサロニケ、アテネを経てコリントに着いた。今日はコリントでの伝道から見ていこう。

哲学・学問の都アテネでは伝道は進まず、パウロは傷心でコリントにやって来た。コリントは地中海の交易で栄えた商業都市で、アテネとは正反対で世俗にまみれていた。しかし、この町で伝道は進み、パウロは1年半滞在した。パウロが生涯で最も深く関わったのがコリント教会と言って良いだろう。聖書にある2通の長い手紙の他にも2通の手紙を記し、弟子のテモテ・テトスを遣わした。コリント教会は地域の中心の教会となったが、内部には問題も多くパウロはそれらと関わりながら、コリントの信徒の信仰のために、教会の形成のために心血を注いだ。

 

Ⅱ.聖霊による前進

前回、今回と使徒の働きが開かれた。新約聖書で聖霊・御霊と訳される言葉は379回使われているが、使徒の働きには70回出てくる。新約聖書の中で最も多く用いられている。使徒の働きは、イエス様の最後の言葉として、聖霊が降るという父なる神様の約束から始まっている。五旬節の日に確かに果たされ、エルサレムに教会が誕生した。使徒の働きは、聖霊によって教会が生まれ、聖霊によって教会が前進し、聖霊によって教会が形づくられたことを証ししている。

旧約聖書では限定的であった聖霊の働きが、堰を切ったように豊かに流れ出した。聖霊がどのように働いたのかを幾つか上げる。聖霊の働きは、

宣教の力となる:使徒1:8「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」

愛に満ちる:ローマ5:5「の希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」

助け主として:ヨハネ14:16「そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。」

真理を教える:ヨハネ16:13「しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。」

聖霊の働きの実として、使徒1:8の地の果てに向かう宣教の約束は果たされていった。

 

Ⅲ.イエス様の励ましによる前進

コリントでのパウロの最初の滞在中、パウロは恐れを覚えていた。度重なるユダヤ人の抵抗があり、コリント人からも反対を受けたようである。イエス様はパウロに、9節「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」と語られ励まされた。

パウロが恐れの思いを持っていた。ユダヤ人から抵抗を受け、コリント人からも危害が加えられる危険があった。それを越える約束は「わたしがあなたとともにいる」である。全てを造り、全てを支配し、天にあって治めておられる御方が共におられる。これほどの味方は誰もいない。

パウロが命じられたのは語り続けることであった。第一段階の語ることは私たちの責任である、第二段階の救いに導かれるのは聖霊の働きがなければならない。反対者がいても、妨害があっても語り続けていくことを神様は求められた。

パウロへの約束は「わたしの民がたくさんいる」である。誰が神様の民なのか、神様の民でないのか私たちには分からない。分からない以上、全ての人に福音を伝えることが必要である。誰もが神様の民とされることができる。

 

この励ましは今も私たちに語られ続けている。聖霊が私たちを内側から支えてくださっている。恐れることなく、イエス様の元に救いがあることを証ししていこう。