聖 書 使徒信条
今朝は、いよいよ『使徒信条』の最後の部分です。わたしたちの信じている『聖霊様』について、更に詳しく学び、日々の生活の中で、もっともっと聖霊様を求めていきましょう。
1.聖霊様のご性質
 聖霊は、単に『力』だけでなく、人格を持ったお方です。
① 知性を持っておられる(Ⅰコリント2:11)。 神様を知りたいと思うなら、聖霊によらなければ理解できないということです。
② 感情をもっておられる(ローマ15:30)。 私たちの心にキリストの愛を注いで下さるお方ご自身が、愛のお方。
③ 意志を持っておられる(Ⅰコリント12:11)。
2.聖霊様のみわざ 
聖霊は常に働いておられる。すでに創世記1:2でも、また旧約時代の様々な人物に臨みました(士師3:10、6:34、11:29、Ⅰサムエル10:10、16:13、歴代下15:1、24:20)。御霊は、イエス様の受肉の時も、バプテスマを受けられた時も(マタイ3:16)、荒野に導いて試みを受けさせられた時も(ルカ4:11)おられ、主の働きは『御霊の力』によるものでした(ルカ4:14,18)。聖霊様の働きは、以下のようなものがあります。
①イエス・キリスト様を高める(ヨハネ16:13,14)  聖霊によらなければ、イエス様を神として正しく理解することはできない。
②人間に罪を認めさせる(ヨハネ16:8)  あらゆる罪の中で最大のものは、不信仰の罪であり、それは、聖霊の、罪を認めさせる力によってだけ取り除くことのできるものです。
③人間を新生させる(ヨハネ3:5)  御霊はキリストを高め、罪を認めさせ、御子を救い主として受け入れるように説得し、その心の中に新しい命を与えられる。
④神の民の中に宿られる(Ⅰコリント3:16)  クリスチャンの体は聖霊の宮です。聖霊は神の子たちをきよめ、力を与え、『御霊の実』を実らせ、キリストのご人格に似たものとして下さる。
⑤信者に証印を押す(エペソ4:30)  私たちは、父なる神に永久に属するものであるとの、喜びと確信に満ちた信仰を与えられています。
⑥神の民を導く(使徒行伝13:2,4)  御霊は神の言葉と周囲の状況を通して、道を開いたり閉ざしたりされ、導いておられるという感じを与えます。やがて主が導いてくださったことを感謝するでしょう。
⑦信者が礼拝するよう促す(ユダ20、エペソ6:18、5:19、20、ピリピ3:3)
⑧証をする力を与える(使徒1:8、Ⅰコリント2:4、5、Ⅰテサロニケ1:5)力強いキリストの証人になりたいと思うならば、御霊に満たされ続けることを求めましょう。
⑨神の言葉が教えていることを、人間が味わい、理解し、識別することができるようにする(Ⅰコリント2:12、Ⅰヨハネ2:20)御霊は最もすばらしい教師です。
⑩信者の死ぬべき体を生き返らせるでしょう(ローマ8:11、8:23)。
3.聖霊様と私たちとの関係
 神の子らは、霊的誕生、生活、勝利、奉仕において、全く御霊に依存している。御霊は神の子らの心の中におられ、この内住の御霊に服従すればするほど、その人は益々幸福になり、健全になり、きよくなり、希望に満たされる。これがキリスト者生活の基本的法則です(『聖書教理ハンドブック』参考)。益々聖霊様の満たしを求め、御声に聴き従う歩みをさせて頂きましょう。 
 そして三位一体の神様を信じる私たちは、主の恵によって、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠の命を信じています。アーメン