ルカによる福音書8章1~3節
(1)そののちイエスは、神の国の福音を説きまた伝えながら、町々村々を巡回し続けられたが、十二弟子もお供をした。
(2)また悪霊を追い出され病気をいやされた数名の婦人たち、すなわち、七つの悪霊を追い出してもらったマグダラと呼ばれるマリヤ、
(3)ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか多くの婦人たちも一緒にいて、自分たちの持ち物をもって一行に奉仕した。

新しいこの会堂に移転してきて、早50日が経ちました。50日といえばペンテコステが起きたのも、主の復活から50日目に一同が心を合わせて祈ったところに御霊が下ったとありますから、船橋栄光教会も祈りで燃やされてこの町に良い知らせ(神の国の福音)を宣べ伝える教会に成長しましょう。

1. 福音はガリラヤから伝えられて
主イエスの宣教活動の開始された時期は紀元30年頃とされ、その教えと奇跡のほとんどはガリラヤ湖(南北21キロ・東西12キロ)周辺で行われました。今日の聖書箇所は「神の国の福音を説きまた伝えながら、町々村々を巡回し続けられた」(1)とあります。この湖のほとりにヘロデ・アンテパスは新しい都テベリヤを建て、宮殿と劇場、競技場を建設しました。ですが主イエスはあえて「神の国の福音(良い知らせ)を伝えるための宣教活動を、都会から離れた湖の北側のひなびた町々村々のカペナウム、コラジン、ベツサイダを巡回されました。ベツサイダは12弟子のピリポ、アンドレ、ペテロの出身地です。(ヨハネ1:44)
主イエスはガリラヤ地方を巡って、会堂または人里離れた原野(山上の説教や五千人の給食)で教えながら、そこに救いを求めて集まってくる罪人や取税人、遊女のように社会から疎まれ嫌われた人々と食事をして語らい、またその一方で医者から見放された重病人をたちどころに癒すという奇跡を行われました。こうして人々は神の恵みのことばを聞き神の憐れみにすがることで、救いはまず神の都エルサレムではなく田舎のガリラヤ地方から起きました。

2.救われて主イエスに仕える者に
ガリラヤ地方で主イエスと出会って救われてそのまま伝道旅行に追随した女性も大勢いました。「七つの悪霊を追い出してもらったマグダラと呼ばれるマリヤ」が一番有名です。マグダラというのはガリラヤ湖畔の町です。マリヤは「罪の女」(ルカ7:37)と混同するべきでなく、7つの悪霊とは数ではなく悪質の病から解放されたのです。こののちマリヤはエルサレムに同行して十字架に至るまで主イエスに仕え、復活後一番初めに墓を訪れた女性のひとりでした。「悪霊を追い出され病気をいやされた」(2)女性の中には高貴な身分の婦人もいました。それまでどんな医者にかかっても彼女たちは病気を治すことのできなかったけれど、主イエスにお出会いすることで神のみわざが彼女たちに表されました。救われた後に彼女たちは感謝をもって今度は「自分たちの持ち物をもって一行に奉仕した。」(3)のです。主イエスに従うとき、幼い子どもたちなりにできるイエス様に対する奉仕が必ずあります。マザーテレサが大切なことを思い出させてくれます。「いかにいい仕事をしたかよりも、どれだけ心を込めたかです。」

 

今日は午後からこの地に引っ越してから初めて教会の周囲の家に、「来週の船橋栄光教会の礼拝にいらしてください」とアピールのチラシを配っていただきます。午後町に出かけてチラシを配りに行かれる皆さん、聖書には「あなたがたが足の裏で踏む所は皆、あなたがたのものとなり」(申命記11:24)とあります。チラシを投函する家を住んでおられる方の魂が、まことの神様を求めて教会に足を運ばれるように祈り心を持って、笑顔で戸別に配布してください。主は福音のために労する者に「この町には、わたしの民が大ぜいいる」(使徒18:10)と語りかけ励ましてくださいます。帰ってきて一息ついて互いにどんな町だったか報告し合っても良いでしょう。私たちは主イエスの霊的な家族です。イエス様は血のつながりにもまして「神の御言を聞いて行う者こそ、わたしの母、わたしの兄弟なのである」(ルカ8:21)と言われて、ガリラヤ地方に一緒に福音を伝えた十二弟子と女性たちを喜ばれました。