聖 書:ピリピ2章19節~24節     

(19) さて、わたしは、まもなくテモテをあなたがたのところに送りたいと、主イエスにあって願っている。それは、あなたがたの様子を知って、わたしも力づけられたいからである。(20) テモテのような心で、親身になってあなたがたのことを心配している者は、ほかにひとりもない。(21) 人はみな、自分のことを求めるだけで、キリスト・イエスのことは求めていない。(22) しかし、テモテの錬達ぶりは、あなたがたの知っているとおりである。すなわち、子が父に対するようにして、わたしと一緒に福音に仕えてきたのである。(23) そこで、この人を、わたしの成行きがわかりしだい、すぐにでも、そちらへ送りたいと願っている。(24) わたし自身もまもなく行けるものと、主にあって確信している。

 日本には世界の各国から来ている宣教師がいます。その宣教師の方々が持っている賜物はそれぞれ違いますが、同じ目標である日本の教会の成長とリバイバルの為に一生懸命頑張っています。神様から頂いた約束のみことばを信じて、今日も各地で奉仕しています。私も日本に来て二つのみことばを頂きました。一つはローマ5:8です。もう一つは今日の内容であるパウロとテモテの霊的な親子関係です。二人は違うところもありますが、同じ信仰による親子関係でした。
1.二人の違うところ
 1)民族の違いーパウロは純粋なユダヤ人です。テモテは青年になって割礼を受けましたのでユダヤ人だとは言えません。初代教会は違う民族、歴史、文化、ことば、価値観、身分等々、私達の違いとは比べものにならないくらいの違いを抱えていました。
 2)年齢の違いーパウロは年を取っていました。テモテは若い人でした。二人の年は随分違うので当然意見も、考え方も違います。
 3)賜物の違いーパウロは開拓伝道者のイメージが強いです。パウロは何でも出来る人でした。開拓伝道者、牧会者、宣教師でした。しかし、テモテはパウロが開拓した教会を守る牧会者に向いていました。
2.二人の同じところ
 1)信仰による親子関係
 2)兄弟関係、同労者
 3)同じ牧会者
 4)同じ心
 日韓の教会においても同じことが言えると思います。違う言葉、文化、歴史解釈、価値観を持っていますが、しかし、同じ神の家族、神の民、イエス・キリストの体の一部、聖霊に導かれる人々です。違いを乗り越えて、これからも協力しなければなりません。日韓教会の協力は牧会上の協力なので、信頼関係が無ければ出来ません。人間の間の信頼関係の中で最高の信頼関係は霊的な親子関係です。100%信頼する家族のような関係は様々な違いを乗り越えることが出来ます。私の家族は皆様に家族のように愛されて来ました。私も皆さんを家族のように愛しています。日本と韓国の間に問題はそのまま残っています。解消出来ない問題かも知れません。また、二つの国の教会は性格が随分違います。しかし、私達は違うところはそのまま認めて、同じ所を強調したいです。初代教会は私達よりもっと桁外れの違いを持っていました。しかし、互いの違いはそのままにしておいて、イエス様の十字架の愛で一つになりました。私達も十字架によって同じ神の国の民、神の家族、同じ教会の為に努める同僚です。一緒に日本の宣教の為に頑張っている霊的な同僚です。霊的な親子関係、良き友達の関係を通して今の時代を互いに乗り越えましょう。