聖 書:エペソ1:3~7

(3) ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神。神はキリストにあって、天上で霊のもろもろの祝福をもって、わたしたちを祝福し、(4) みまえにきよく傷のない者となるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選び、(5) わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。(6) これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。(7) わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。

 今日は三位一体の神の中で御子なるイエス・キリストのお働きです。御子の主なお働きは救いの実行です。イエス様は私達の救い主です。それを私達は信じています。今日は、イエス・キリストに関して、特に信じる事に関して見ましょう。キリスト教が言っている「信じる」というのは何を意味するのでしょうか?
1. 御子(救いの実行者:御子なる神の働き)
 御子は主イエス・キリストです。神の子です。洗礼の時、天からこのような声がありました。「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。主なお働きは救いの計画を実行することです。方法は十字架の血によるあがないと罪過のゆるしによって、きよくして、霊的な神の教会を建てあげることです。神の家族を造り上げることです。
2. あって 
「主にあって、キリストにあって」と言う表現は使徒パウロが好んで使った表現です。パウロの手紙の中で、特にエペソ書に多いです。私の大好きな表現でもあります。英語はin Christです。この独特の表現はパウロが作ったものではありません。イエス様が好んで使った表現です。ヨハネ14:20「 その日には、わたしはわたしの父におり、あなたがたはわたしにおり、また、わたしがあなたがたにおることが、わかるであろう。」信じるということは信仰の対象の中に入って一つになることです。私達が人生の中で頼りにしているものを英語で書いてみますとbelieve in 「future, dream、money、power、nation、friend」などです。
 これらのものは私達の人生に大きな影響力を持っているものばかりです。ですから、私達はこれらのものを頼りにしがちです。いわば「信じて」います。この世の人々はbelieve inが大事です。inの後ろに何が来ても良いです。信じる彼らの心が大事です。しかし、クリスチャンはin Christが大事です。inの後ろのキリストが大事です。キリストにあって、キリストと一つになることが大事です。信仰の対象になれるものはbelieve in Christだけです。in Christはキリストの中に入って一つになることです。キリストが私達を受け入れて下さるので一つになります。あがなって下さり、赦して下さり、心から完全に受け入れて下さいます。私達も救い主として、主人として受け入れ、永遠に従い、いかなる時でも、100%信頼します。それがキリスト教の信仰というものです。
3. 御子(7節)を信じて神の子たる身分(5節)になる 
私達は神様の養子です。私達は霊的な孤児のように捨てられていたものですが、神の家に入籍させて頂いて、神様の養子になりました。ですから、これからは今までの汚い孤児のようなものは捨てて、新たな神様の子供として、神様の家族に相応しい人に変わっていかなければなりません。身分が変わりました。生活スタイルが全部変わりました。(人格の変化、罪を嫌う、善を好む、義を求める)。神様の子供だから父なる神様が責任を持って、必要なものを必要な時に与えて下さいます。
 私達はいつも反省しなければならないことが二つあります。
一つはどうしてbelieve in(お金、友達、家族、権力、国)などを99%まで頼るのか?
 二つはどうしてbelieve in Christが100%まで達しないのか?