聖 書:創世記47章8~9節、50章20~21節

47:8 パロはヤコブに言った、「あなたの年はいくつか」。
47:9 ヤコブはパロに言った、「わたしの旅路のとしつきは、百三十年です。わたしのよわいの日はわずかで、ふしあわせで、わたしの先祖たちのよわいの日と旅路の日には及びません」。
50:20 あなたがたはわたしに対して悪をたくらんだが、神はそれを良きに変らせて、今日のように多くの民の命を救おうと計らわれました。
50:21 それゆえ恐れることはいりません。わたしはあなたがたとあなたがたの子供たちを養いましょう」。彼は彼らを慰めて、親切に語った。

 先月、知恵と素直に関して考えてみました。今日は旧約の二人を通してもう一寸具体的に知恵と素直に関して考えてみましょう。二人の人生を考えながら私達の人生を顧みたいです。
Ⅰ.ヤコブの知恵
1.人間の知恵で生きていたヤコブ
 (1)知恵を使って生まれつきの権利を奪う。 (創世記25:29-33)
 ヤコブはエサウの愚かさを利用して長男の特別な権利を奪いました。
 (2)知恵を使って家族と神様を騙す。(創世記27:35-36)
ヤコブはお父さんと神様を騙してお兄さんの祝福を奪いました。
 (3)ふりをする知恵 (創世記29:25)
素直であるかのようなふりをすることは高度のずる賢さです。
 (4)知恵を使って財産を増やした。(創世記30:37-43)
人間的な手段を使って財産を増やしました。
 (5)知恵を使って恐れを克服しようとした。(創32:7-8, 20, 33:1-4節)
彼は最悪の状態を恐れ、それを防ぐために二重、三重、四重の対策を立てておきました。
2.人間のずる賢さで生きた結果
 (1)ヤコブより親戚の叔父の方がずる賢い人だったのでヤコブはいつも騙された。
  (創世記31:41)
 (2)父を騙したので、年老いてから子どもたちに騙された。(創世記37:31-34)
ヤコブは子どもたちにあまりにも徹底的に騙されたので、長い間、子どもたちに騙されたことす ら知りませんでした
 (3)不幸せの人生 (創世記47:8-9節)
3.素直なヤコブに変化
ヤコブは何も出来ない老人になってから全てのことを神の御手に委ねる生き方を悟りました。
歳を取ってからとても純粋な人、信仰の人に変わりました。
Ⅱ.ヨセフの素直
 1.素直な心で生きたヨセフ
  (1)素直な心なので何でも正直に言う。(創世記37:2)
彼は兄の過ち、間違いをお父さんに正直に報告しました。
  (2)素直な心なので神の御わざをすぐ証しする、証しをしたがる。(創世記37:5-11)
ヨセフは神様が与えて下さった二つの夢を素直に証ししました。
  (3)素直な心なのでみことばに反することは出来ない。(創世記39:9)
誘惑に陥るうことがありませんでした。
  (4)素直な信仰なので諦めることなく忍耐する。
牢屋の中でも 諦めることなく、失望することもなく、信仰を持って忍耐しました。
  (5)素直な心から神様の御心を悟る。 (創世記45:5, 50:20)
 2.きよく生きた結果
  (1)神様の知恵をもらったヨセフ
ヨセフは素直な人でありながら、知恵ある人でした。エジプトの総理として働いたので多くの知 恵を持っている人でした。彼は行く所々で仕事が上手な人、優れた管理者でした。その知恵は 神様からのものでした。私達は大体ヤコブのように暮らしています。その中でたまにはヨセフのようなきよい心を持っている人もいます。大体ヤコブのようなずる賢い知恵で生きたせいで、しなくても良い余計な苦労が多いです。しかし、それでも神様が私達をヤコブのように哀れんで下さいます。それがあまりにも感謝です。