聖 書:エペソ3章14節~4章16節

(14) こういうわけで、わたしはひざをかがめて、(15) 天上にあり地上にあって「父」と呼ばれているあらゆるものの源なる父に祈る。(16) どうか父が、その栄光の富にしたがい、御霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強くして下さるように、(17) また、信仰によって、キリストがあなたがたの心のうちに住み、あなたがたが愛に根ざし愛を基として生活することにより、(18) すべての聖徒と共に、その広さ、長さ、高さ、深さを理解することができ、(19) また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って、神に満ちているもののすべてをもって、あなたがたが満たされるように、と祈る。(20) どうか、わたしたちのうちに働く力によって、わたしたちが求めまた思うところのいっさいを、はるかに越えてかなえて下さることができるかたに、(21) 教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくあるように、アァメン。(4:1) さて、主にある囚人であるわたしは、あなたがたに勧める。あなたがたが召されたその召しにふさわしく歩き、(2) できる限り謙虚で、かつ柔和であり、寛容を示し、愛をもって互に忍びあい、(3) 平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。(4) からだは一つ、御霊も一つである。あなたがたが召されたのは、一つの望みを目ざして召されたのと同様である。(5) 主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つ。(6) すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのものの内にいます、すべてのものの父なる神は一つである。(7) しかし、キリストから賜わる賜物のはかりに従って、わたしたちひとりびとりに、恵みが与えられている。(8) そこで、こう言われている、「彼は高いところに上った時、とりこを捕えて引き行き、人々に賜物を分け与えた」。(9) さて「上った」と言う以上、また地下の低い底にも降りてこられたわけではないか。(10) 降りてこられた者自身は、同時に、あらゆるものに満ちるために、もろもろの天の上にまで上られたかたなのである。(11) そして彼は、ある人を使徒とし、ある人を預言者とし、ある人を伝道者とし、ある人を牧師、教師として、お立てになった。(12) それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ、(13) わたしたちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである。(14) こうして、わたしたちはもはや子供ではないので、だまし惑わす策略により、人々の悪巧みによって起る様々な教の風に吹きまわされたり、もてあそばれたりすることがなく、(15) 愛にあって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達するのである。(16) また、キリストを基として、全身はすべての節々の助けにより、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、からだを成長させ、愛のうちに育てられていくのである。

 
 
 今年は創立49周年の年であります。今年度の教会標語は「共に祈り、愛に成長する」(新たなる50年に向かって!-整備の年-)です。
 14日(水)神谷育子姉が召天されました。祖父は東大医学部の外科教授ユリウス・スクリバでした。彼は内科教授エルウィン・ベルツと共にわが国医学の黎明・発展期に多大な功績のあった恩人でした。今も本郷東大構内に両教授の胸像が設置されています。このような家柄の人が、当教会50年史の中で職員として関わられたことに対して大きな感動を覚えます。ここに改めて故人の忠実な奉仕に対して感謝を申し上げます。私たちは故人の信仰の足跡に習いつつ、あらたな50年に向かう者でありたいと願います。
Ⅰ.共に祈る。3:14-21
 パウロはエペソ教会のために次のように祈っています。
1.キリストがあなたがたの内なる人を強くして下さるように(3:16)。
2.信仰によってキリストが心の内に住み、キリストの豊かな愛(広さ、  長さ、高さ、深さ)を理解するように(3:17-18)。
3.キリストの愛を知って、神に満たされるように(3:19)
このパウロの祈りを模範にして共に祈る者でありたいと願います。
Ⅱ.愛に成長する。4:1~16
 教会はキリストの体(からだ)であり、その頭(かしら)はキリストです。教会の使命は頭であるキリストの御心を行うことです。キリストの御心はいつでも聖なる愛で満ちています。ですから教会はキリストの聖なる愛に向かって成長し続けなくてはならないのです。そのために必要なことは、
1.聖霊による一致 (愛をもって)。4:1-8
 ここでは教会員には多くの共通点があることが記されています。しかし単に多くの共通点がある以上に、教会員はみなキリストにあって一体であり、聖霊による一致が与えられていることが強調されています。この一致を守り続けるために必要なものが愛なのです。
2.信仰の一致と知識の一致(愛にあって) 4:9-15
私たちの教会の信仰は「『主が共にいます』という『臨在信仰』」であり、知識は「『聖書は誤りなき神の言葉』という『聖書信仰』」です。信仰はハートであり、知識はあたまであると言えます。身体にも種々な器官があるように、教会員にも様々な賜物があります。両者は相反するものではなく、相補うものです。お互いの賜物は尊重され、生かされることによって教会は成長していくのです。
3.愛の一致(愛のうちに) 4:16
教会には命があります。「もし一つの肢体が悩めば、ほかの肢体もみな共に悩み、一つの肢体が尊ばれると、ほかの肢体もみな共に喜ぶ」(Ⅰコリント12:26)のです。教会には愛に成長することが求められています。
あらたな50年に向かって、キリストの体に相応しい教会として、態勢を整え、共に祈り、共に愛に成長させて頂きたいものです。