レビ記23章1節~8節

(1)主はまたモーセに言われた、(2) 「イスラエルの人々に言いなさい、『あなたがたが、ふれ示して聖会とすべき主の定めの祭は次のとおりである。これらはわたしの定めの祭である。(3)六日の間は仕事をしなければならない。第七日は全き休みの安息日であり、聖会である。どのような仕事もしてはならない。これはあなたがたのすべてのすまいにおいて守るべき主の安息日である。(4)その時々に、あなたがたが、ふれ示すべき主の定めの祭なる聖会は次のとおりである。(5)正月の十四日の夕は主の過越の祭である。(6)またその月の十五日は主の種入れぬパンの祭である。あなたがたは七日の間は種入れぬパンを食べなければならない。(7)その初めの日に聖会を開かなければならない。どんな労働もしてはならない。(8)あなたがたは七日の間、主に火祭をささげなければならない。第七日には、また聖会を開き、どのような労働もしてはならない』」。

出エジプトしてきたイスラエルの民に、まず律法を守る事を教えられ、荒野のシナイで約1年間その律法を教えられました。出エジプト記においては幕屋建築、そしてその中においては祭司たちの働きがレビ記に記されました。イスラエルの一年の祭りが示されましたが、それがレビ記23章であります。
1.安息日(レビ記23:1~3)
①安息日は神が6日間で天地創造され、7日目は休まれた。人間にもこの大切な7日目は働きを休み、神を礼拝する日とされました。
②民数記15:32~36には、安息日にたきぎを集めに人が外に出たので、石打の刑にされた記事があります。
③イエス様の時代、イエス様が安息日を守らず、病人をいやしたり、弟子たちが空腹になったので麦をつまんで食べましたが、罪ではなかった。律法的になっていた安
息日に付いて、イエス様が安息日の主である事、律法的になってはいけない事、安
息日に縛られるのではないことを示された
 (レビ23:22、マタイ12:8、ヨハネ5:10~18)。
2.過越祭(レビ23:4~8)
①『世の罪を取り除く神の子羊』とバプテスマのヨハネはイエス様を紹介されました。
イスラエルの人々は、最初ヨセフを通して優遇されましたが、ヨセフが死んだ後の王によっては、恐れられ、奴隷とされ、苦しみの生活でした。出エジプト記12:12~27にあるように、かもいに血を塗ったイスラエルだけが赦され、救われました。アブラハ
ムに約束された事(創世紀15:12~16)が実現されました。
②子羊の血(ヘブル9:22)によって救われる。
③罪赦されて救われる。 種入れぬパンの祭り(Ⅰコリント5:8)
3.初穂の祭り(レビ記23:9~14、Ⅰコリント15:20)
4.七週の祭り(レビ23:15~21)
五旬節の日に、聖霊が降臨されて教会が誕生した。(使徒行伝:6~2:42)
5.ラッパ祭(レビ23:23~24)
モーセの時代、7月1日を安息の日としラッパを吹き鳴らして記念とする聖会を開いた。その後バビロン捕囚から戻ったときを記念とし7月1日を新年とした(エズラ3:6)。BC1958年(ユダヤ暦の新年、太陽暦で9月頃)イスラエル共和国が誕生した。その時、角笛のラッパを吹く。ユダヤ暦は、BC2005年に3760を加える。
6.大贖罪日(レビ記23:26~32)
大祭司が年に1度贖罪をするならば、イスラエルの人々の1年の罪は赦される。
7.仮庵の祭り(レビ23:33~44)
40年間、荒野の生活を守られたことの感謝会である。
8.プリムの祭り(エステル9:29~32)
エステルがペルシャ人からユダヤ人を救った。
9.宮きよめの祭り(ヨハネ10:19~22)
ハヌカ祭 BC164年、マカビーが宮をきよめた。

民数記15:32
イスラエルの人々が荒野におるとき、安息日にひとりの人が、たきぎを集めるのを見た。

レビ記23:22
あなたがたの地の穀物を刈り入れるときは、その刈入れにあたって、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの穀物の落ち穂を拾ってはならない。貧しい者と寄留者のために、それを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である』」。

マタイによる福音書12:8
人の子は安息日の主である」。

ヨハネによる福音書5:10~18
5:10 そこでユダヤ人たちは、そのいやされた人に言った、「きょうは安息日だ。床を取りあげるのは、よろしくない」。
5:11 彼は答えた、「わたしをなおして下さったかたが、床を取りあげて歩けと、わたしに言われました」。
5:12 彼らは尋ねた、「取りあげて歩けと言った人は、だれか」。
5:13 しかし、このいやされた人は、それがだれであるか知らなかった。群衆がその場にいたので、イエスはそっと出て行かれたからである。
5:14 そののち、イエスは宮でその人に出会ったので、彼に言われた、「ごらん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。何かもっと悪いことが、あなたの身に起るかも知れないから」。
5:15 彼は出て行って、自分をいやしたのはイエスであったと、ユダヤ人たちに告げた。
5:16 そのためユダヤ人たちは、安息日にこのようなことをしたと言って、イエスを責めた。
5:17 そこで、イエスは彼らに答えられた、「わたしの父は今に至るまで働いておられる。わたしも働くのである」。
5:18 このためにユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうと計るようになった。それは、イエスが安息日を破られたばかりではなく、神を自分の父と呼んで、自分を神と等しいものとされたからである。

出エジプト記12:12~27
12:12 その夜わたしはエジプトの国を巡って、エジプトの国におる人と獣との、すべてのういごを打ち、またエジプトのすべての神々に審判を行うであろう。わたしは主である。
12:13 その血はあなたがたのおる家々で、あなたがたのために、しるしとなり、わたしはその血を見て、あなたがたの所を過ぎ越すであろう。わたしがエジプトの国を撃つ時、災が臨んで、あなたがたを滅ぼすことはないであろう。
12:14 この日はあなたがたに記念となり、あなたがたは主の祭としてこれを守り、代々、永久の定めとしてこれを守らなければならない。
12:15 七日の間あなたがたは種入れぬパンを食べなければならない。その初めの日に家からパン種を取り除かなければならない。第一日から第七日までに、種を入れたパンを食べる人はみなイスラエルから断たれるであろう。
12:16 かつ、あなたがたは第一日に聖会を、また第七日に聖会を開かなければならない。これらの日には、なんの仕事もしてはならない。ただ、おのおのの食べものだけは作ることができる。
12:17 あなたがたは、種入れぬパンの祭を守らなければならない。ちょうど、この日、わたしがあなたがたの軍勢をエジプトの国から導き出したからである。それゆえ、あなたがたは代々、永久の定めとして、その日を守らなければならない。
12:18 正月に、その月の十四日の夕方に、あなたがたは種入れぬパンを食べ、その月の二十一日の夕方まで続けなければならない。
12:19 七日の間、家にパン種を置いてはならない。種を入れたものを食べる者は、寄留の他国人であれ、国に生れた者であれ、すべて、イスラエルの会衆から断たれるであろう。
12:20 あなたがたは種を入れたものは何も食べてはならない。すべてあなたがたのすまいにおいて種入れぬパンを食べなければならない』」。
12:21 そこでモーセはイスラエルの長老をみな呼び寄せて言った、「あなたがたは急いで家族ごとに一つの小羊を取り、その過越の獣をほふらなければならない。
12:22 また一束のヒソプを取って鉢の血に浸し、鉢の血を、かもいと入口の二つの柱につけなければならない。朝まであなたがたは、ひとりも家の戸の外に出てはならない。
12:23 主が行き巡ってエジプトびとを撃たれるとき、かもいと入口の二つの柱にある血を見て、主はその入口を過ぎ越し、滅ぼす者が、あなたがたの家にはいって、撃つのを許されないであろう。
12:24 あなたがたはこの事を、あなたと子孫のための定めとして、永久に守らなければならない。
12:25 あなたがたは、主が約束されたように、あなたがたに賜る地に至るとき、この儀式を守らなければならない。
12:26 もし、あなたがたの子供たちが『この儀式はどんな意味ですか』と問うならば、
12:27 あなたがたは言いなさい、『これは主の過越の犠牲である。エジプトびとを撃たれたとき、エジプトにいたイスラエルの人々の家を過ぎ越して、われわれの家を救われたのである』」。民はこのとき、伏して礼拝した。

創世記15:12~16
日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう。四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。

ヘブル人への手紙9:22
こうして、ほとんどすべての物が、律法に従い、血によってきよめられたのである。血を流すことなしには、罪のゆるしはあり得ない。

コリント人への第一の手紙5:8
ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。

レビ記23:9~14
23:9 主はまたモーセに言われた、
23:10 「イスラエルの人々に言いなさい、『わたしが与える地にはいって穀物を刈り入れるとき、あなたがたは穀物の初穂の束を、祭司のところへ携えてこなければならない。
23:11 彼はあなたがたの受け入れられるように、その束を主の前に揺り動かすであろう。すなわち、祭司は安息日の翌日に、これを揺り動かすであろう。
23:12 またその束を揺り動かす日に、一歳の雄の小羊の全きものを燔祭として主にささげなければならない。
23:13 その素祭には油を混ぜた麦粉十分の二エパを用い、これを主にささげて火祭とし、香ばしいかおりとしなければならない。またその灌祭には、ぶどう酒一ヒンの四分の一を用いなければならない。
23:14 あなたがたの神にこの供え物をささげるその日まで、あなたがたはパンも、焼麦も、新穀も食べてはならない。これはあなたがたのすべてのすまいにおいて、代々ながく守るべき定めである。

コリント人への第一の手紙15:20
しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである。

レビ記23:15~21
23:15 また安息日の翌日、すなわち、揺祭の束をささげた日から満七週を数えなければならない。
23:16 すなわち、第七の安息日の翌日までに、五十日を数えて、新穀の素祭を主にささげなければならない。
23:17 またあなたがたのすまいから、十分の二エパの麦粉に種を入れて焼いたパン二個を携えてきて揺祭としなければならない。これは初穂として主にささげるものである。
23:18 あなたがたはまたパンのほかに、一歳の全き小羊七頭と、若き雄牛一頭と、雄羊二頭をささげなければならない。すなわち、これらをその素祭および灌祭とともに主にささげて燔祭としなければならない。これは火祭であって、主に香ばしいかおりとなるであろう。
23:19 また雄やぎ一頭を罪祭としてささげ、一歳の小羊二頭を酬恩祭の犠牲としてささげなければならない。
23:20 そして祭司はその初穂のパンと共に、この二頭の小羊を主の前に揺祭として揺り動かさなければならない。これらは主にささげる聖なる物であって、祭司に帰するであろう。
23:21 あなたがたは、その日にふれ示して、聖会を開かなければならない。どのような労働もしてはならない。これはあなたがたのすべてのすまいにおいて、代々ながく守るべき定めである。

レビ記23:23~24
主はまたモーセに言われた、「イスラエルの人々に言いなさい、『七月一日をあなたがたの安息の日とし、ラッパを吹き鳴らして記念する聖会としなければならない。

エズラ記3:6
すなわち七月一日から燔祭を主にささげることを始めたが、主の宮の基礎はまだすえられてなかった。

レビ記23:26~32
23:26 主はまたモーセに言われた、
23:27 「特にその七月の十日は贖罪の日である。あなたがたは聖会を開き、身を悩まし、主に火祭をささげなければならない。
23:28 その日には、どのような仕事もしてはならない。これはあなたがたのために、あなたがたの神、主の前にあがないをなすべき贖罪の日だからである。
23:29 すべてその日に身を悩まさない者は、民のうちから断たれるであろう。
23:30 またすべてその日にどのような仕事をしても、その人をわたしは民のうちから滅ぼし去るであろう。
23:31 あなたがたはどのような仕事もしてはならない。これはあなたがたのすべてのすまいにおいて、代々ながく守るべき定めである。
23:32 これはあなたがたの全き休みの安息日である。あなたがたは身を悩まさなければならない。またその月の九日の夕には、その夕から次の夕まで安息を守らなければならない

レビ記23:33~44
23:33 主はまたモーセに言われた、
23:34 「イスラエルの人々に言いなさい、『その七月の十五日は仮庵の祭である。七日の間、主の前にそれを守らなければならない。
23:35 初めの日に聖会を開かなければならない。どのような労働もしてはならない。
23:36 また七日の間、主に火祭をささげなければならない。八日目には聖会を開き、主に火祭をささげなければならない。これは聖会の日であるから、どのような労働もしてはならない。
23:37 これらは主の定めの祭であって、あなたがたがふれ示して聖会とし、主に火祭すなわち、燔祭、素祭、犠牲および灌祭を、そのささぐべき日にささげなければならない。
23:38 このほかに主の安息日があり、またほかに、あなたがたのささげ物があり、またほかに、あなたがたのもろもろの誓願の供え物があり、またそのほかに、あなたがたのもろもろの自発の供え物がある。これらは皆あなたがたが主にささげるものである。
23:39 あなたがたが、地の産物を集め終ったときは、七月の十五日から七日のあいだ、主の祭を守らなければならない。すなわち、初めの日にも安息をし、八日目にも安息をしなければならない。
23:40 初めの日に、美しい木の実と、なつめやしの枝と、茂った木の枝と、谷のはこやなぎの枝を取って、七日の間あなたがたの神、主の前に楽しまなければならない。
23:41 あなたがたは年に七日の間、主にこの祭を守らなければならない。これはあなたがたの代々ながく守るべき定めであって、七月にこれを守らなければならない。
23:42 あなたがたは七日の間、仮庵に住み、イスラエルで生れた者はみな仮庵に住まなければならない。
23:43 これはわたしがイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせた事を、あなたがたの代々の子孫に知らせるためである。わたしはあなたがたの神、主である』」。
23:44 モーセは主の定めの祭をイスラエルの人々に告げた。

エステル記9:29~32
9:29 さらにアビハイルの娘である王妃エステルとユダヤ人モルデカイは、権威をもってこのプリムの第二の書を書き、それを確かめた。
9:30 そしてアハシュエロスの国の百二十七州にいるすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉をもって書を送り、
9:31 断食と悲しみのことについて、ユダヤ人モルデカイと王妃エステルが、かつてユダヤ人に命じたように、またユダヤ人たちが、かつて自分たちとその子孫のために定めたように、プリムのこれらの日をその定めた時に守らせた。
9:32 エステルの命令はプリムに関するこれらの事を確定した。またこれは書にしるされた。

ヨハネによる福音書10:19~22
10:19 これらの言葉を語られたため、ユダヤ人の間にまたも分争が生じた。
10:20 そのうちの多くの者が言った、「彼は悪霊に取りつかれて、気が狂っている。どうして、あなたがたはその言うことを聞くのか」。
10:21 他の人々は言った、「それは悪霊に取りつかれた者の言葉ではない。悪霊は盲人の目をあけることができようか」。
10:22 そのころ、エルサレムで宮きよめの祭が行われた。時は冬であった。