聖書:エペソ1章13節~19節

13 あなたがたもまた、キリストにあって、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救の福音を聞き、また、彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。
14 この聖霊は、わたしたちが神の国をつぐことの保証であって、やがて神につける者が全くあがなわれ、神の栄光をほめたたえるに至るためである。
15 こういうわけで、わたしも、主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対する愛とを耳にし、
16 わたしの祈のたびごとにあなたがたを覚えて、絶えずあなたがたのために感謝している。
17 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、知恵と啓示との霊をあなたがたに賜わって神を認めさせ、
18 あなたがたの心の目を明らかにして下さるように、そして、あなたがたが神に召されていだいている望みがどんなものであるか、聖徒たちがつぐべき神の国がいかに栄光に富んだものであるか、
19 また、神の力強い活動によって働く力が、わたしたち信じる者にとっていかに絶大なものであるかを、あなたがたが知るに至るように、と祈っている。

 建築物に関してさまざまな法的規制があり、材料にしても設備にしても細かな規準が定められています。それは安全な建物を建てるために必要なことです。建物の材料にしても設備にしても基準に合ってはじめて合格印が押されるものです。神様は、罪人を罪から救い出し、神の子として受け入れられたことを証明する印をおされます。それが聖霊の証印です。そしてその印は、わたしたちに来るべき将来と今の現実に対して確かな約束を与えてくださるのです。
1.未来に対しての希望
 父なる神様は、そのご計画に従って、御子イエス・キリストの十字架の死によって贖い買い取られ、ご自身の子とされたクリスチャンに来るべき御国の世継ぎになることを聖霊によって保証されているのです。つまり、すでに手付金は、支払われているということです。ところがわたしたちは、しばしば御国に入れるかどうかを吟味したくなります。そして、自分自身を見ては不安になり、みじめな思いになり、御国など、はるかかなたの遠い国のように感じてしまいがちです。それは「保証」を自らの手ではがすようなものです。救われた者たちは、神が聖霊をお遣わしになって保証してくださっている事実に立って生きることが大切です。
2.現実の中にある恵み
 その聖霊は、将来ばかりか現実のわたしたちのうちにあって働いてくださるのです。その働きは、わたしたちが神の子であることあかししてくださるのです。聖霊は、キリスト・イエスを死人のうちからよみがえらせたお方の御霊です。この御霊が現実の私たちの生活の中で私たちのうちに住んでくださるのです。そしてわたしたちの死ぬべき体を生かしてくださるのです。つまり、わたしたちを機械的に支配したり、盲目な奴隷状態にするのではなく、ひたすらわたしたちが確かに神の子あると世に知らしめようとして働き続けてくださるお方なのです。
 わたしたちがその聖霊の働きを実感して、聖霊の働きと共に生きることを神は何よりも喜ばれることでしょう。それは、わたしたちの内におられる御霊によっていよいよ「神を認め」「心の目があきらかに」なるからです。そして神の約束が、神の力がいかに絶大なものかをしることができるようになるのです。