聖 書:マタイ28章16節~20節
(16) さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行って、イエスが彼らに行くように命じられた山に登った。(17) そして、イエスに会って拝した。しかし、疑う者もいた。(18) イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。(19) それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、(20) あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。
教会創立満48周年の記念礼拝において、今一度この教会に与えられた使命を確認すると共に、50周年記念を目指して共に宣 教に励む者でありたい。
キリストは昇天を前に、「あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテ スマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ」(マタイ28:19-20)と語られた。この言葉は今日 においては『キリストの大宣教命令』と呼ばれている。これに類する言葉は(マルコ16:15-18、ヨハネ21:15以下、使徒行伝 1:8)などにも記されている。
Ⅰ.初代教会の使命
この大宣教命令の中心はすべての人々をキリストの弟子とするところにある。初代教会はそれを具体的にどのように受け止 めたのか。
1.宣教 ペテロが神の言葉を語った。すると三千人ほどの人々が救われ、バプテスマを受けて信者となった。
2.礼拝 彼らは祈りをささげ、宮もうでをなし、神を賛美した。これらの一連の行為は神を礼拝する行為に他ならない。
3.教育 彼らは使徒たちの教えを守った。
4.交わり 彼らは信徒の交わりをなした。共にパンをさき、食事を共にした。
5.奉仕 彼らはいっさいの物を共有にした。その結果、彼らの中に乏しい者は、ひとりもいなかった。初代教会と現代と では社会的背景に大きな違いがあるので、一概に論じることは出来ないが、その精神に普遍的な価値があることを認め、それ を最大源に生かさなくてはならない。
Ⅱ.荻窪栄光教会の使命
当教会は森山諭先生の時代から、使命として次の5項目が掲げられている。
1.日本伝道隊の霊的遺産の継承 一言すれば「臨在信仰」である。
2.上京者の受け皿と福音の地方還元 上京する学生や社会人の信仰と生活に責任を持つことと、献身者が輩出して牧師と して地方に派遣されることである。
3.地域社会への宣教 教会のおかれている社会に根ざした働きである。
4.教会音楽の向上 中田羽後師の教会音楽に対する使命の継承である。
5.超教派運動への協力 日本伝道隊並びに日本イエス・キリスト教団に与えられた、幅広い福音理解に基づく宣教精神で ある。
この他に異端対策や教会教育などが上げられる。
Ⅲ.これからの教会の使命
情報ブックには教会の特徴として「教会音楽、家族伝道、異端対策」と紹介している。当教会は大きな可能性を秘めている 。
上記の使命を果すためには、こうした可能性が見事に花を咲かさなくてはならない。今後、伝道出来る信徒の養成を主軸に しつつ、音楽集会やメサイア公演の継続、拡充。親子礼拝の充実、賛美礼拝の拡充、家庭集会の展開。各種異端、カルト集団 からの救出活動などの拡充など。
大宣教命令を真摯に受け止め、拡大されたビジョンを共有し、教会に与えられた使命達成のために、教会創立50周年を目指 して共に励む者となろう。