聖 書: エペソ人への手紙5章15節~21節

(15) そこで、あなたがたの歩きかたによく注意して、賢くない者のようにではなく、賢い者のように歩き、
(16) 今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである。
(17) だから、愚かな者にならないで、主の御旨がなんであるかを悟りなさい。
(18) 酒に酔ってはいけない。それは乱行のもとである。むしろ御霊に満たされて、
(19) 詩とさんびと霊の歌とをもって語り合い、主にむかって心からさんびの歌をうたいなさい。
(20) そしてすべてのことにつき、いつも、わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、父なる神に感謝し、
(219 キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うべきである。

 私達は荻窪栄光教会で同じ時間を過ごしている、同じ神の家族です。家族というものは同じ場所で、同じ時間を過ごしている群れです。神の家族は礼拝の時間一つであることを強く感じます。礼拝だけではなくて、交わり、執り成しの祈りを通して一つの家族であることを感じます。今日は信徒の一致と時間に関して考えてみたいです。
1.生き方に良く注意しなさい
 私達は毎日神様から頂いた時間を使っています。短いといえば短い、長いといえば長い人生ですが、キリスト者は生き方に注意しなければなりません。その理由は今日の一日をどのように過ごすかによって人生が決まるからです。過去の時間が私達の人生を決めることは確かですが、それよりは現在の決定が未来の人生を決めます。今日の一日の中で正しい道を選ぶと私達の人生は良き実を結びますが、悪を選ぶと私達の人生は悪い実を結びます。
2.酒に酔ってはいけない
(1)「酒に酔ってはいけない」は象徴的な表現です。この世には私達の人生を破滅させ るものが多くあります。今日にはアルコール中毒、麻薬、ギャンブル、お金、コンピ ューターゲーム、性的な執着などがあります。これらのものは人間の理性を強く束縛 するもので、これらの奴隷になると一人の意志や努力では絶対脱出出来ません。「酒 に酔う者」、「罪過と罪によって死んでいる者」(2:1),「眠っている者」(5:14),「心 の目が暗い者」(1:18) 等は同じ霊的な状態を意味する表現です。
(2)「酒に酔ってはいけない」は実際のお酒を意味することもあります。
(3)「酒に酔ってはいけない」が象徴的なものであれ、実際のお酒であれ、それは関係 ありません。この世のものに溺れていると神様が私達に与えて下さった貴重な時間は 急速に減ります。私達は毎日人生の道を選択しなければなりません。正しい選択をす れば時間を有効に使えます。しかし、間違った罪の道を選ぶと時間の無駄遣いになり ます。堕落の道を走ったら、そこから回復するのに長い時間が別途に要ります。使徒 パウロも教会を迫害した罪から回復するのに長い年月がかかりました。サタンは私達 の時間を奪います。ですから目を覚ましていなければなりません。
3.御霊に満たされなさい
 お酒に酔うことの反対は御霊に満たされることです。御霊に満たされ、賛美し、感謝し、従う信仰者になりましょう。御霊に満たされた人は彼自身のために時間を使う人ではなくて、神に賛美と感謝をするため、教会に奉仕し、信徒を助けるため、時間を使う人です。御霊に満たされた人は奉仕を通して意味ある時間を過ごすので人生の喜びを感じます。自分のことばかり考えて時間を割いて、時間を生かしている人は、いくら熱心に生きて、沢山の仕事をしたとしても結局は酒に酔った人生です。つまり、自分自身の人生、目的と満足に酔ってしまったわけです。自分自身の目標と目的、喜びと満足のために時間を使っていることは結局罪です。個人の欲望による夢を追い求めるなら、いくら時間を有効に使って時を生かして用いたとしても、それ自体が既に悪い世代に溺れている証拠です。
 現代人はとても忙しいです。忙しいので時間が大事です。私達は大事な時間だからこそ、神の教会のために、兄弟姉妹たちのために時間を使いましょう。時間は一番素晴らしいささげものです。量の面においても、質の面においても貴重なものを神にささげましょう。