ガラテヤ人への手紙 第5章16~25節
5:16 わたしは命じる、御霊によって歩きなさい。そうすれば、決して肉の欲を満たすことはない。
5:17 なぜなら、肉の欲するところは御霊に反し、また御霊の欲するところは肉に反するからである。こうして、二つのものは互に相さからい、その結果、あなたがたは自分でしようと思うことを、することができないようになる。
5:18 もしあなたがたが御霊に導かれるなら、律法の下にはいない。
5:19 肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、
5:20 偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、
5:21 ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言ったように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、神の国をつぐことがない。
5:22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、
5:23 柔和、自制であって、これらを否定する律法はない。
5:24 キリスト・イエスに属する者は、自分の肉を、その情と欲と共に十字架につけてしまったのである。
5:25 もしわたしたちが御霊によって生きるのなら、また御霊によって進もうではないか。

暗いニュースの絶えない世の中でパンダの赤ちゃん誕生は大きな希望の光となりました。生後120日となった10月10日にシャンシャン(香香)」の身体検査が行われ体重7.7キロ、歩く範囲も広がり、「つかまり立ち」する映像が大きな反響を呼びました。

Ⅰ.御霊によって歩む 16~17
命あるものは必ず成長します。信仰もまた同様です。パウロは「ああ、わたしの幼な子たちよ。あなたがたの内にキリストの形ができるまでは、わたしは、またもや、あなたがたのために産みの苦しみをする」(4:19)と嘆息しています。キリスト者は御霊によって誕生し、御霊によって歩み、御霊によって成長するものです。「聖化(きよめ)」とは「成長=成熟」であって、この世における生活の有り様によって形造られて行くのです。
この世には相反する二つの力が存在します。第一は神に敵対する肉の力です。この力は「肉、肉の欲、肉の欲するところ」などと呼ばれています。この力はキリスト者にも盛んに挑んでくるのです。第二は御霊の力です。この力は神の力そのものであって、御霊によって歩む者に力を与えて下さるのです。

Ⅱ.御霊に導かれる 18~23
この世には相反する二つの働きが存在します。第一は肉の働きです。この行為は、性的な罪(不品行、汚れ、好色)、宗教的な罪(偶像礼拝、まじない)、道徳的な罪(敵意、争い、そねみ)、社会的な罪(党派心、分裂、分派)、個人的な罪(ねたみ、泥酔、宴楽)に分類されます。第二は御霊の働きです。この働きは、神に対するもの(愛、喜び、平和)、他者に対するもの(寛容、慈愛、善意)、自己に対するもの(忠実、柔和、自制)に分類されます。キリスト者には御霊の導きを求める習慣が求められます。

Ⅲ.御霊によって進む 24~26
この世には相反する二つの事実が存在します。第一は「肉の働き」を行う者は「神の国をつぐことがない」という事実です。第二はキリスト者は「御霊の実を結ぶ」という事実です。この事実は自力ではなく、「自分の肉をその情と欲と共に十字架につけてしまった」という信仰によって結ばれるのです。この世には「ねたみ合って、虚栄に生きる」誘惑が渦巻いています。そうした戦いに勝利するためには常に「御霊によって進む」という高い向上心が肝要です。

「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」
(イザヤ40:31)