聖書:ルカ12:49~50

12:49 わたしは、地上に火を投げ込むために来ました。火がすでに燃えていたらと、どんなに願っていることでしょう。
12:50 わたしには受けるべきバプテスマがあります。それが成し遂げられるまで、わたしはどれほど苦しむことでしょう。

本日は午後から教会総会開催である。午前の礼拝から力と励ましを受けたい。この聖書箇所は53節までのつながりであるがその話は別の機会にしたい。バックストン師は49・50節から聖霊による火として語られている。聖霊の象徴の一つは火・炎である。
Ⅰ.火の特徴とは
バックストン師は聖霊の火を3つの側面から語られている。火の持つ特徴としては、
1)真の生命
生命とは何かというと実は定義づけが難しい。生命は化学反応によって成り立ち、多くは熱を持つ。スポーツ選手など、命が豊かでありエネルギッシュである状態を信仰者に当てはめるなら聖霊の火に燃やされ、熱心な状態にあるということになる。
2)真の光
聖霊の火によって新しい光を得る。神の栄光、神の潔さ、神の愛に霊の目が開かれる。ルカ11:36「もし、あなたの全身が明るくて何の暗い部分もないなら、明かりがその輝きであなたを照らすときのように、全身が光に満ちたものとなります。」。
3)真の愛
聖霊の火は私たちに愛をもたらす。ヨハネ第一4:16・17「神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。こうして、愛が私たちにあって全うされました。」。天来の愛を持つことができる。
Ⅱ.火の結果とは
1)純潔
金銀も火によって精錬されて純粋で価値あるものとなる。マラキ3:3「この方は、銀を精錬する者、きよめる者として座に着き…金や銀にするように、彼らを純粋にする。」。聖霊の火は私たちの心、魂の奥底まで汚れを潔められる。
2)熱
聖霊の火による熱は人々を救いに導く熱心を与える。愛に燃える温かさであると言う。火傷させるような熱ではなく、心を柔らかくし溶かさせる愛である。
3)力
信仰者を一つにしていく力である。使徒1:8「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。」。ペンテコステの聖霊の火によって弟子たちはエルサレムで主を証し始めた。内にある一致と外に向かう宣教の力が表された。
Ⅲ.火の性質とは
火はマッチ一本でも着火できる。一人の人から神様のムーブメントは起こり、リバイバルは起こされもする。しかし、一人ではやがて炎が消えてしまう。また、火は燃え広がるものである。今、カナダでは山林火災が起こっている。火災が広がるのは広大な山地を森林が覆っているからである。燃え広がるためには燃やされるものが必要である。神様の火が一人を通してもたらされ、その周囲にその火を受けて燃やされる人たちが要る。バックストン師は言う。罪の赦しのために水のバプテスマは按手を受けた権威から授けられる。火のバプテスマ、聖霊のバプテスマは水のバプテスマを受けた者に、キリストご自身の権威を通して授けられる。私たちが主に聖霊を求めること、聖霊に相応しく内側を整えること、聖霊に明け渡していくこと、その上に聖霊の火は降る。

私たちが主の愛を、主の救いをいただいているのなら、冷たい心、生温い心ではなく、聖霊による熱い心で主に仕えていこう。