聖書箇所使徒の働き20:17~32

20:17 パウロはミレトスからエペソに使いを送って、教会の長老たちを呼び寄せた。
20:18 彼らが集まって来たとき、パウロはこう語った。「あなたがたは、私がアジアに足を踏み入れた最初の日から、いつもどのようにあなたがたと過ごしてきたか、よくご存じです。
20:19 私は、ユダヤ人の陰謀によってこの身に降りかかる数々の試練の中で、謙遜の限りを尽くし、涙とともに主に仕えてきました。
20:20 益になることは、公衆の前でも家々でも、余すところなくあなたがたに伝え、また教えてきました。
20:21 ユダヤ人にもギリシア人にも、神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰を証ししてきたのです。
20:22 ご覧なさい。私は今、御霊に縛られてエルサレムに行きます。そこで私にどんなことが起こるのか、分かりません。
20:23 ただ、聖霊がどの町でも私に証しして言われるのは、鎖と苦しみが私を待っているということです。
20:24 けれども、私が自分の走るべき道のりを走り尽くし、主イエスから受けた、神の恵みの福音を証しする任務を全うできるなら、自分のいのちは少しも惜しいとは思いません。
20:25 今、私には分かっています。御国を宣べ伝えてあなたがたの間を巡回した私の顔を、あなたがたはだれも二度と見ることがないでしょう。
20:26 ですから、今日この日、あなたがたに宣言します。私は、だれの血に対しても責任がありません。
20:27 私は神のご計画のすべてを、余すところなくあなたがたに知らせたからです。
20:28 あなたがたは自分自身と群れの全体に気を配りなさい。神がご自分の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、聖霊はあなたがたを群れの監督にお立てになったのです。
20:29 私は知っています。私が去った後、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、容赦なく群れを荒らし回ります。
20:30 また、あなたがた自身の中からも、いろいろと曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こってくるでしょう。
20:31 ですから、私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがた一人ひとりを訓戒し続けてきたことを思い起こして、目を覚ましていなさい。
20:32 今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。

御国が近づいている8

先週は教会総会が開かれた。新年度に主の祝福を祈り、心一つに歩もう。現代の様相から=御国が近づいている=という主題のメッセージを語ってきた。

Ⅰ.神様の御心を語る
使徒の働き20章はパウロが第3回伝道旅行の帰路、エルサレムへと急ぐ途上の話になる。マケドニアからパレスチナへのパウロの乗った船はアジアのミレトスに寄港した。エペソから60㎞ほどである。パウロはエペソ教会の長老たち呼び寄せ、話をした。教会に仕えるとは何かを教会の長老へ、私たちで言えば教会役員やリーダーたちに語る。教会総会で新年度の教会役員も立てられた。改めて選ばれた方々に、支えられる皆様方に語りたい。
パウロ自らがどのように神様に仕えたかを思い起こさせる。ユダヤ人の反対者から受けた陰謀や試練から、謙遜の限りを尽くし、涙とともに対応した。教会に仕えた目的は信徒と教会の益になること、伝えた内容は悔い改めと信仰という信仰の基本であり土台であった。このことを思い起こさせようとしている。

Ⅱ.神様の御心に従う
パウロの今回のエルサレム行きは危険が待つことを承知していた。「御霊に縛られてエルサレムに行きます。…聖霊が…証しして言われるのは、鎖と苦しみが私を待っている。」(22-23節)。聖霊の導きは、自分に好都合ではなく、苦難や困難が待ち受けることもある。神様は苦難を超えてご自身の御業、栄光を現してくださる御方である。神様の御心に従うことは自分の意思ではなく、神様の意思を知りそれを優先することである。
この世には神様に反する勢力があり、苦難や困難も起こってくる。この後のエルサレムでの出来事は、パウロはイエス様に反対するユダヤ人たちに捕らえられ、自分の利得しか考えない大祭司、王、総督の間をたらいまわしにされる。ついにローマ皇帝に上訴し、未決囚としてローマに護送されることになる。無実の罪で捕らわれ、長期間拘留される目に会いながらも忍耐し導かれた。人間の考えや想像を超えた、神様のお考えと計画がある。苦難が苦難で終わらずに、神様の栄光につながる。

Ⅲ.神様の御心を果たす
パウロはエペソの長老たちに会うのも最後であると悟っていた。パウロの勧めは(28節)、
1)自分自身に気を配る。自分の霊的、精神的、身体的健康に気を配る。心身共に万全な状態でこそ日常の主の働きに当たれる。
2)群れの全体に気を配る。強い人も弱い人もいる教会で必要を見極め、十分な手当てを施し、導いていく。
3)神の教会を牧させる使命。神様が立ててくださったという召命に立つ。問題や課題を乗り越えるには大牧者イエス様を見上げ、力をいただく(ペテロ第一5:1~4)。
パウロは続いて警告を語る(29-30節)。教会外から敵対者である凶暴な狼が入り込む。教会内から曲がったことを言う異端者が起こる。対するためにはみことばに固く立っていく。

主の日が来るまで地上の働きは教会に委ねられる。その日に教会も携え挙げられる(エペソ5:26・27)。その日まで共に教会にあって私たちの働きを進めよう。