聖書:ゼカリヤ4:1~6

4:1 私と話していた御使いが戻って来て、私を呼び起こした。私は眠りから覚まされた人のようであった。
4:2 彼は私に言った。「あなたは何を見ているのか。」私は答えた。「私が見ると、全体が金でできている一つの燭台があります。その上部には鉢があり、その鉢の上には七つのともしび皿があります。この上部にあるともしび皿には、それぞれ七本の管が付いています。
4:3 また、そのそばには二本のオリーブの木があり、一本はその鉢の右に、もう一本は左にあります。」
4:4 私は、私と話していた御使いに言った。「主よ、これらは何ですか。」
4:5 私と話していた御使いが答えて言った。「あなたは、これらが何であるかを知らないのか。」私は言った。「主よ、知りません。」
4:6 彼は私にこう答えた。「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は言われる。

荻窪栄光教会の五本の使命の第一に「日本伝道隊の霊的遺産の浸透」が掲げられています。本日は日本伝道隊の聖句を取り上げます。

Ⅰ日本伝道隊の霊的遺産
1903年、英国において日本伝道隊(以下JEB)が組織され、翌1904年東京において結成されました。その経緯には次の五つのことが考えられます。
①祈りのグループ=JEBは日本に対する宣教団体として結成され、活動の始まりは「祈りの群れ」でした。②御言葉の付与=「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によるなり」(ゼカリヤ4:6)が与えられました。③超教派性=JEBにはフレンド派、長老教会、バプテスト派、メソジスト派などの教職や信徒が加わっていました。④聖会の開催=バックストンは「聖潔信仰の父」と呼ばれています。その聖潔信仰の実践として聖会を重視しました。⑤教職の養成=JEBは教職者の養成に努めました。⑥未伝地伝道=JEBは僻地伝道を使命として瀬戸内海や和歌山県の海岸沿いに宣教の場を求めました。

Ⅱ日本イエス・キリスト教団の信仰
小島伊助は「わが霊に由るなり」の説教において次のように述べています。
『わが霊によるなり』と、『霊』にアクセントをおいてきたように思いますが、私は『わが霊によるなり』という「わが」に心捕らえられました。①三位一体の神=「創造と統治の霊」としての父なる神であり、「愛と赦しの霊」としての子なる神であり、「助けと慰めの霊」としての聖霊なる神。②聖書信仰=「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。」(第二テモテ3章16節)の言葉を根拠にして「聖書は誤りなき神の言葉=聖書信仰」を標榜しています。③沢村五郎の信仰=真理の言葉である聖書は、真理の霊である聖霊によってのみ、生ける神のことばとしてわれわれの心に働くのである。

Ⅲ信仰者の最大の目的
①ウエストミンスター小教理問答書・人のおもな目的は=神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶこと。②礼拝は祈祷よりも深遠=中田羽後はホーリネス教団の教職でありながら、バックストンの「礼拝は祈祷よりも深遠である」という言葉に魅了され、日本イエス・キリスト教団に加入。③礼拝=信徒にとって主日礼拝は最も大切な礼拝です。神に捧げられる礼拝として、最初の前奏から最後の後奏に至るまで、そのプログラムが良く理解され、主の臨在を深く覚える礼拝として整えられる必要があります。最後の献金は、献身の表明です、頌栄は、父と子と聖霊の三位一体の神に栄光が永遠にあることを祈ります。祝祷は、三位の神に頌栄を捧げますと間髪入れず、三位の神の名において、「主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように」と、牧師を通して宣言されます。